プラハのクリスマスコンサート
アドベントのあいだ、プラハでは毎晩どこかのホールや教会で音楽が演奏され、そのかなりの部分が路上で旅行者に売られています。チラシの作曲家の名前より大事なのは、会場と夜の長さです。このガイドは、ルドルフィヌムのドヴォルザーク・ホールでのガラと、教会で歌われるチェコ・クリスマス・ミサから始まり、橋の上のチラシ売りの話で終わります。
まず会場を、それから演目を選ぶ
プラハで旅行者向けに売られるクリスマスコンサートの多くは同じ有名曲に頼っているので、ポスターの名前からわかることはあまりありません。それより夜の過ごし方を考えましょう。コンサートホールでの本格的なガラは一晩がかりで、前に食事をすませておきたくなります。教会での短いコンサートなら、2つのマーケットの合間に収まります。クリスマス・ミサは公演ではなく礼拝で、チケット売り場ではなく教区のリズムで進みます。
| 会場 | 聴けるもの | 所要時間 |
|---|---|---|
| ルドルフィヌム、ドヴォルザーク・ホール | ドヴォルザークの「新世界より」を含むクリスマスガラ | 休憩込みで約2時間 |
| 教区教会 | リバのチェコ・クリスマス・ミサ | 礼拝の長さ |
| マラー・ストラナの聖ミクラーシュ教会 | 教会での短いコンサート | ガラより短め |
| クレメンティヌムの鏡の礼拝堂 | 小さなバロックの礼拝堂での室内楽 | ガラより短め |
| 国民劇場 | バレエ「くるみ割り人形」 | 一晩がかり |
ドヴォルザーク・ホールのクリスマスガラ
ルドルフィヌムは1885年にヴルタヴァ川の河岸に開館し、チェコ・フィルハーモニー管弦楽団の本拠地になっています。メインホールのドヴォルザーク・ホールは金と白のネオ・ルネサンス様式の空間で、ステージの上にパイプオルガンがあります。12月の夜にはここで交響楽団がクリスマスガラを演奏し、GetYourGuideでルドルフィヌムのクラシック・クリスマスガラ(約68ドルから)として販売されています。前半はメゾソプラノとフルートのソリストを迎えた名曲が続きます。
- スメタナの「モルダウ」。ホールの前を流れる川を描いた曲です
- 「Una voce poco fa」。ロッシーニ「セビリアの理髪師」のメゾソプラノのアリアです
- モーツァルトのフルートと管弦楽のためのアンダンテ ハ長調
- ビゼーの「カルメン」を演奏会用幻想曲で
休憩のあとはドヴォルザークの交響曲第9番「新世界より」を全曲、彼の名を冠したホールで演奏します。席は1階かバルコニーのプレミアム席から選び、座席番号は予約後に届きます。評価は5.0ですが、口コミはわずか21件です。注意点は「クリスマス」という言葉。これは有名なホールでのクラシックのガラで、キャロルを聴く夜ではありません。販売はGetYourGuideのみで、飲み物や送迎はついていません。5歳未満の子どもは入場できません。

ドヴォルザークの名を冠したホールでドヴォルザークを
ルドルフィヌムのドヴォルザーク・ホールでのクリスマスガラ。休憩後は交響曲「新世界より」です。約68ドルから。演奏は20:00から22:00ごろまでなので、食事はすませてから出かけましょう。
マーケットのあとにコンサートを入れるなら
ルドルフィヌムは19:00に建物とバーを開け、19:30にホールの扉が開きます。演奏は20:00に始まり、20:50から20分の休憩をはさんで、22:00ごろに終わります。つまり夕方は、歩いてすぐの旧市街広場で過ごせます。マーケットは毎日10:00〜22:00の営業です。明かりがともったら出かけ、18:30までに屋台で食事をすませれば、コートを預ける余裕をもってホールに着けます。コンサートが終わるころには屋台も店じまいなので、夕食はあとではなく先に。途中で何を食べるかはプラハのクリスマスグルメのガイドで提案しています。
リバのチェコ・クリスマス・ミサ
多くのチェコの人がクリスマスと結びつける音楽は、学校教師で作曲家のヤクプ・ヤン・リバが1796年に書いたミサ曲です。冒頭の歌詞から「Hej mistře」とも呼ばれる彼のチェコ・クリスマス・ミサは、キリストの降誕をボヘミアの村の羊飼いたちの牧歌的な物語として描いています。12月にはたくさんの教会で歌われます。通りがかった教会の掲示板を見てみましょう。礼拝のなかで歌われるときは、ほかのミサと同じようにふるまい、最後までいて、カメラはポケットにしまっておいてください。
教会や礼拝堂での短いコンサート
マーケットの合間に短く音楽を聴くなら、教会が手軽です。マラー・ストラナの聖ミクラーシュ教会は、Malostranské náměstíに建つ大きなバロック教会で、天井画の描かれたドームの下でコンサートを開いています。旧市街側では、クレメンティヌムの鏡の礼拝堂が、鏡張りの小さな部屋で室内楽のコンサートを行っています。どちらも、旧市街広場のマーケットから始まる夜や、カンパ島の屋台で終わる夜にぴったりです。カンパ島については地元のマーケットのガイドで紹介しています。12月の教会は冷えるので、コートは着たままで。
大舞台のバレエとオペラ
国民劇場では12月に「くるみ割り人形」などのバレエが上演され、大きめの子どもと過ごすのにすてきな夜になります。モーツァルト好きなら、「ドン・ジョヴァンニ」が1787年に初演されたスタヴォフスケー劇場の演目もチェックを。市民会館のスメタナ・ホールでもコンサートが開かれます。共和国広場とそのマーケットの隣に建つ、アール・ヌーヴォー様式の建物です。3か所とも会場の公式チケット窓口で、日程が決まったらすぐに買いましょう。
カレル橋近くのチラシ売り
カレル橋と旧市街のあたりでは、売り手がコンサートのチラシを配り、その場でチケットを売っています。コンサート自体は悪くないものもあります。問題は路上で買うことで、席も値段もほかと比べようがありません。チラシは受け取ってホテルでコンサートを調べ、座席表を見ながら、会場か信頼できる販売元から買いましょう。
服装とクローク
このガイドで紹介する会場は、どこもスマートカジュアルで十分です。ルドルフィヌムや国民劇場には少しおしゃれをしていくチェコの人も多いですが、きれいなブーツとセーターで断られることはありません。コンサートホールにはクロークがあり、ダウンジャケットを2時間ひざに抱えているより預けたほうが快適です。12月の天気ガイドのとおり、屋外でも暖かいホールでも使える重ね着を用意しましょう。子ども連れなら、子どもと過ごすプラハのクリスマスのガイドでどの夜が向いているかを紹介しています。マーケットの日程と営業時間は毎シーズン直前に主催者が確定させるので、屋台での夕食を計画する前にマーケットの公式ページを確認してください。一覧は開催期間と営業時間のガイドにあります。